もしもSNSがなかったら、私は今この記事を書いていない。

はじめて携帯を持ったのは中学生の時だった。それ以来、私はインターネットを介しメールして、前略して、mixiして、アメブロして、LINEして、Facebookして、Twitterして、Instagramして……友達や好きな人、先輩、後輩、先生、両親、知らない人とつながった。正直、インターネットのないコミュニケーションを想像できない。

わからないものは創作するしかない。だから、作る。

カルチャーメディア「CINRA.NET」を運営する株式会社「CINRA」がSNSを通してみんなでつくるアート展「SNS展 #もしもSNSがなかったら」を開催する。

5⽉に予定している本展覧会では、⼥優・「創作あーちすと」ののんや、モテクリエイターの菅本裕⼦(ゆうこす)、LINEスタンプでも⾼い⼈気を誇るイラストレーターの⼩⼭健、幅広いジャンルで活躍するイラストレーター・コラムニストの能町みね⼦など、様々なジャンルの第一線で活躍するアーティストが「#もしもSNS がなかったら」をテーマにオリジナル作品を発表する。

彼らがキュレーターとなり、InstagramとTwitterを介し一般公募も行う予定だ。選ばれた作品は実際に展示される。

また、CINRAが運営する⼥性向けメディア「She is」が選んだ、詩⼈の最果タヒや、「SNS展」のメインビジュアルも⼿掛けたイラストレーターのたなかみさき、「milieu」編集⻑の塩⾕舞らが、オリジナル作品を展⽰する。さらにInstagram、Twitterで集まった「#もしもSNS がなかったら」の投稿を⼀つのインスタレーション作品として展⽰予定だ。

あなたはSNSのない世界を創造できる?

⼀⾒クールなあの⼦と仲良くならなかった
今は夜な夜なおしゃべりしてる
⽇常をマンガにして発表しようなんて思わなかった
好きなことって仕事になるんだ
インスタグラマーのわたし、ふつうの⼥⼦⾼⽣だった
きっとまだ何者でもなかった
インターネットの海で漂っていた私たちは他⼈だった
デートの約束をとりつけて、今あなたは隣にいる
電話や⼿紙を使っても、離れて暮らす家族との距離はどこか遠かった
「元気にしてる?」 今なら気軽に確かめ合える
私たちは出会わなかった
この⼦は⽣まれてこなかった
もしもSNS がなかったら
世界はこんなふうに繋がらず
嬉しさや楽しさ、悲しみや怒り
この感情をどこにぶつけていいかわからず
たったひとりの感情が世界を変えることもなかった
私たちの何が変わり、何が変わらなかっただろう?
SNS が空気のように存在する今
SNS がある世界/SNS がない世界について
考える展覧会を開催します

「SNS展 #もしもSNSがなかったら」HPより引用

ミレニアル世代にとって、気がつけばSNSは生活の中にあったものだ。SNSの中に青春も、孤独も、人間関係も、そして感情も詰め込まれている。SNSがない、そんな「もしも」をあなたは想像できるだろうか。

できる、という人はInstagramあるいはTwitterで “#もしもSNSがなかったら”をつけて投稿してみよう。
できない、という人は、 “#もしもSNSがなかったら”をタップしてみよう。別の世界をのぞき見できるはずだ。

応募詳細は下記の通り。

⼀般公募詳細

応募期間:2018年3⽉8⽇(⽊)〜4⽉10⽇(⽕)
応募⽅法:InstagramまたはTwitter で「SNS」展公式アカウント(@moshimo_sns)をフォローし、ハッシュタグ「#もしもSNS がなかったら」をつけて投稿。友⼈、恋愛、家族、社会、⾃分⾃⾝など、テーマは問わない。投稿形式は、テキストによるツイートはもちろん、写真・動画・イラストのほか、詩や短歌・⼩説・エッセイをブログにあげ、リンクを貼ってもOK。それぞれを複合したアート作品なども⼤歓迎とのこと。
公式Instagramhttps://www.instagram.com/moshimo_sns/
公式Twitterhttps://twitter.com/moshimo_sns/
結果発表:応募作品の中からキュレーターが選出した作品のほか、事務局にて選出した作品を5 ⽉に開催予定の展覧会にて展⽰。キュレーターに選ばれた人のみ、応募の際に使⽤されたダイレクトメッセージで連絡するとのこと。
詳細記載ページhttps://moshimo-sns.jp