はじめて聞く著名人や道具の名前、歴史的なイベント、映画のタイトル……未知のことばに出会った時、多くの人はまずWikipediaを開くのではないだろうか。
Wikipediaはすべての人が閲覧することも編集することもでき、日頃から私たちに多くのことを教えてくれる。つい、Wikipediaを開けば世の中のことすべてが知れるような気すらしてしまう。だが、そうしたWikipediaの情報にも実はバイアスがある。
歴史に残らない女性たちの功績
例えば、歴史に残るアーティストの8割は男性で白人だと言われている。それはWikipediaに書き記されているアーティストもしかり。さらに、Wikipediaの編集者の9割以上が男性だという。
こうした状況を改善するため、3月8日の国際女性デーに合わせ、Wikipediaのアートページを発展させるプロジェクト「美術史を書き換えよう!2018 Art+Feminism Wikipedia Edit-a-thon(2018・アート+フェミニズム・ウィキペディア・エディタソン)」が東京と京都で行われる。
「アート+フェミニズム」
「アート+フェミニズム」は2013年にアメリカで発足したグループだ。女性のウィキペディア編集者の人数を増やすことや、女性アーティストページの質の向上を目的としている。
今回は、Wikipediaで編集作業を学び、実際に新しい項目をWikipediaに登録する講座を開くそうだ。登録する項目は、フェミニズムをテーマに活動しているアーティストを中心として、女性やトランスジェンダーをテーマとした作品も含まれる。
講座には性別関係なく誰でも無料で参加でき、講師陣が編集作業について丁寧に指導してくれるので、安心だ(参加には事前にWikipediaアカウントを作成し、ノートパソコンを持参する必要がある)。
このキャンペーンに参加することで、Wikipediaの編集能力を実践的に学べるだけでなく、参加者や講師陣との交流からジェンダーアイデンティティと表現についてじっくりと考えることができるだろう。イベント詳細は下記の通り。
イベント詳細
東京会場
日程:2018年3月8日(木)
時間:11:00〜18:00
料金:無料
会場:テンプル大学ジャパンキャンパス
住所:東京都港区南麻布2丁目8-12
言語:日本語/英語
持ち物:ノートパソコン、必要な方は筆記用具
※詳細はこちら
京都会場
会期:2018年3月10日(土)
時間:14:00〜18:00
会場:ベクソン・アーツ・京都
住所:京都市南区東九条中札辻町27-3
TEL:050-5857-8454
言語:日本語
料金:無料
持ち物:ノートパソコン、必要な方は筆記用具(おやつなど持ち寄り歓迎)
※京都会場は子どもの同伴も歓迎(要事前連絡)。詳細はこちら