鶏むね肉が安い!思わず手に取るも、献立に悩む。右手には買い物かご、左手では子供の手を引いている。子供の興味はさまざまに移り変わり、自分のペースをつかめないまま目にはいった食材をかごに突っ込み、スーパーを何周も回って、ようやく晩御飯の材料のようなものが集まる。スーパーにすっかり飽きた子供に急かされるように家に帰ると、食材(ニンニクとかショウガとか)が足りなくて呆然とする。こんなことを何度繰り返しただろう。

こんな時、安売りしている食材から献立を簡単に決めてくれて、できれば買い物リストも出してくれたらいいな、と思う。料理を日常的にしてきた人のほとんどは、こんな思いを胸に抱いたことがあるのではなかろうか。

食材を一つ選ぶだけで、献立をサジェストしてくれる革新的なアプリ「タベリー」

スタートアップ「10X(テンエックス)」が提供する「タベリー」は、食材を一つ選ぶだけで、6,000以上にわたる料理研究家や料理教室が提供するレシピから主菜、副菜、汁物の候補をサジェストしてくれるアプリだ。

アプリのダウンロードは無料。現在(2018年2年26日現在)はiOS版のみの提供だが、Androidアプリも近日公開予定。また、閲覧可能なレシピ数が増えたり、広告を非表示にできたりする有料機能「タベリープラス」も月額720円で提供する。今後は、AIを用いて味の関連性や使いたい食材、用意する人数など「ユーザーの背景を学習する」仕組みも搭載する予定だという。

タベリーの使い方

そんなタベリーはどのように使えばいいのか。まず、アプリを開き、献立を作るボタンを押す。次に、和洋中のうちから希望の味付けを選び、食材を一つ選べば、食材にあった主菜、副菜、汁物が4レシピずつ表示される。この際、時短メニューを希望すれば、時短メニューのみを表示できる。この中から希望の料理をタップすることで献立に加えていく。

最後に、人数を選べば、献立の完成だ。各料理のアイコンをタップすれば、レシピが表示される。もちろん、カロリーなども計算してくれる。

買い物アイコンから必要な食材と分量が記載された買い物リストを表示でき、簡単に保存し、買い物中に閲覧できる。

また、「みんなの投稿」ページでは、ユーザーの投稿からさまざまな献立例を閲覧し、気に入ったものを保存することもできる。

タベリーの哲学

タベリーが、目指したいのは、
「男性の家庭進出」
「女性の社会進出」
タベリーの特徴は、
経験や知識がなくても、簡単に料理ができること。
だから、タベリーは男性にも向けた献立アプリです。
男性の家庭進出を、サポートします。
男性が家庭で活躍できれば、
もっと女性も社会で活躍しやすくなるはず。
イマドキの家事分担、はじめませんか。

タベリーHPより引用

料理初心者でもアプリを立ち上げ、食材を選び、アイコンをタップするだけで簡単に献立を組める。タベリーによって料理初心者に発生しがちな、どんな食材を揃えればいいのか、という悩みは解消されるだろう。献立アプリの多くが日常的に料理をする主婦をメインターゲットにおく中、男性や料理初心者をも対象にしたタベリーは、共働き社会の要望にぴったり沿うものになるだろう。致命的に不器用で、料理が得意な夫につい任せがちな筆者にとっても、このアプリは救世主となりそうだ。