学校に通っている間、成績表が付けられていた。学生だったころは、成績で管理される状態から脱したいと考えていたが、大人になりフリーランスになると成績表という仕組みは便利だったのだなと思う。

フリーランスは市場価値で単価が決まる一方で、市場価値を証明するのは至難の業だ。市場価値を算出してくれる仕組みがあれば、と以前から考えていた。筆者のようなライティングの仕事ではまだ先になりそうだが、エンジニアにおいては市場価値を算出してくれるサービスが登場した。

HR Tech関連のサービスを展開するファインディ株式会社が、2月15日よりフリーランス・副業エンジニア向け単価保証型案件紹介サービス「Findy Freelance(ファインディ・フリーランス)」をスタートした。

「Findy Freelance」では、エンジニアがスキル偏差値を自身の市場価値として見える化できるようにすることで、企業とフリーランス・副業エンジニア双方のミスマッチを減らすことを目指す。スキル偏差値化とは、ファインディが独自で開発した技術。エンジニアがソースコードを共有・管理するために利用するサービス「GitHub」のアカウントを連携させ、公開レポジトリを解析することで偏差値化を行う。

ファインディはこれまでに、AIで企業の求人票をリアルタイムに採点するサービス「Findy Score(ファインディ・スコア)」や、ハイスキルなエンジニアのための転職サービス「Findy」を運営してきた。「Findy」は今回のサービスと同様に、GitHubと連携をすることでエンジニアの技術力をスキル偏差値化。ハイスキルなエンジニア向けに、エンジニアとって魅力的な求人を提供している「Findy Tech 企業トップ 100+」からオファーが届くサービスだ。

ファインディ代表取締役の山田裕一朗氏は、「Findy Freelance」をリリースした経緯について、以下のようにコメントしている。

「Findy Freelanceは、エンジニアユーザーの声に耳を傾けたことで生まれたサービスです。100人近いエンジニアにユーザーインタビューする中で、『フリーランスで働きたい』、あるいは『副業で働いてからスタートアップにジョインするか見極めたい』という話を聞く中で、サービス開発に至りました」

個人として仕事を受けるフリーランスにとって、市場価値の証明は必要不可欠だ。「Findy Freelance」を利用することで、ユーザーは偏差値を通じて市場価値を証明でき、偏差値が上がれば単価も上げていくことが可能だという。単価を上げるための指標が明確になれば、フリーランスもスキルアップのための努力がしやすくなりそうだ。