物流作業の70%を占めると言われている出荷作業。オンラインストアの出店者にとって、検品や在庫管理といった出荷作業は手間がかかり、面倒に感じている人も多いのではないだろうか。これらの作業は、テクノロジーによって解決されていくかもしれない。

ニューラボは2018年1月、同社が提供するクラウド在庫管理システム「ロジクラ」と、誰でもオンラインストアを作ることができる「STORES.jp」が連携したと発表した。ロジクラにSTORES.jpの受注情報を対応させることで、出荷作業の効率運用が可能だという。

10年前と変わらない物流業務

ロジクラは、入荷から在庫管理、受注オーダーの自動取り込みから出荷までの物流オペレーションを一括で管理することができるクラウド在庫管理ソフトだ。

今回の連携により、出荷作業の効率運用が可能となる。例えばSTORES.jpの受注情報から、ロジクラが「未発送」のものを自動で検出。「出荷情報」としてロジクラにインポートした後、iPhoneアプリでバーコードを読み取り、検品から送り状の発行作業までを行える。

ロジクラは、STORES.jpと連携した背景について「国内での通販事業者数は毎年右肩上がりに増加している。オンラインストアは機能のアップデートが行われているが、物流業務は10年前のオペレーションから変化していない。今回の連携により、物流オペレーションや在庫管理が、より効率的に運用されることを期待する」とコメントした。

今後は、1年以内にロジクラと国内のカートシステム/オンラインストアのデータ連携、2年後からは「越境EC」への対応を目指すとした。

テクノロジーによって急速に変化するEC業界。UNLEASHでは、STORES.jpがストアオーナー向けに運営資金が借りられる「マエガリ」の提供を開始したことも紹介している。