リモートワークが主体の働き方を実践していると、時間や場所にとらわれずに働くことができる。その一方で、業務時間を正確に把握することが難しい場合もある。「自分は各タスクにどれくらい時間を掛けているのだろう?」こうした疑問を持つ人もいるのではないだろうか。

そんな方におすすめの業務時間計測ツールがある。タスク管理ツール「Trello(トレロ)」と連携して、手軽に業務時間を管理できるアプリケーション「Rotor(ローター)」だ。

日本市場への参入のニュースで記憶に新しいTrelloは、「ボード」という掲示板上で、付箋のようにタスクを管理できるツールだ。2017年11月時点でユーザー数は全世界で2500万人にのぼる。

Trelloでは「ボード」上で、タスクは「カード」、進捗は「リスト」として可視化される。さらに、Rotorを連携させれば、タスクに掛けた時間まで可視化できるようになる。本稿では、TrelloとRotorの連携方法やRotorの使い方を紹介する。

TrelloとRotorを連携する方法

Rotorのウェブサイトにアクセスし、「Start Tracking」ボタンを押す。利用は無料でできる。

RotorがTrelloの情報を利用する権限に許可を与えれば、連携完了。

Rotorの使い方

機能1:時間計測

Rotorではリストごとに時間計測ができる。

  • 時間計測の準備

まず、時間を計測したいリストがあるボードをTracked Boardsに移動する。

次に時間計測するリストが尋ねられるので、選択する。これで、時間計測の準備はOK。

  • 時間の計測と確認

選択されたリスト上に担当者が設定されたカードが挿入されると、時間計測が開始され、そのリストから移動するまでの時間を自動で記録してくれる。

右上の時計マークのアイコンをおせば、レポートが表示され、タスクに掛かった時間が担当者ごとに表示される。レポートを見れば各タスクに掛かった時間は勿論、各人の労働時間を把握できる。もちろん、日付やボード、担当者ごとにフィルタリングを掛けて表示することも可能だ。

機能2:通知

「通知」機能を使えば、「通知」を設定したリスト上に自分が担当しているカードがあるかどうかを一定時間ごとに通知してくれる。時間間隔は一時間おきの「Hourly」、一日おきの「Daily」、一週間おきの「Weekly」、ひと月おきの「Monthly」という四つの選択肢から選ぶ。

以上がRotorの使い方だ。非常にシンプルなことがおわかりいただけただろうか。また、ブラウザの拡張機能と違い、ブラウザの制限がないことも魅力的だ。

タスク処理の効率化や業務時間管理に悩んでいる人、あるいは、ワークスタイルを見直したい方はぜひ一度使ってみてはどうだろうか。