Duolingo」は、米国の名門工科大学の一つであるCarnegie Mellon University(カーネギーメロン大学)のLuis von Ahn(ルイス・フォン・アン)教授らにより開発された完全無料の言語学習アプリだ。

同アプリでは、英語を始め、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語など全21カ国の外国語を自分のレベルに合わせて学ぶことが可能。

アプリ内のレッスンは習熟度に応じてステージが分かれており、クリアするごとに得点が加算されると同時に次のステージに進めるようになっている。

レッスン内容は、基本的な英作文や和訳文から、写真を用いて視覚的に単語をインプットさせるもの、音声の書き取り、発音練習まで、多角的な方面からアプローチできるように構成されている。

スマホ1台で隙間時間を活用して外国語を学べる手軽さが、急速に進むグローバル化の波と忙しい現代人の需要にはまり、世界中で約1億2,000万人がダウンロードしたという。

物語はすべて実際のストーリーがもとになっている

そんな「Duolingo」が、さらに効果的な外国語の学習法を目指して、スペイン語で語られる実話を英語のナレーション付きで流すポッドキャストを開発した。現在、同ポッドキャスト上には3つの物語がアップロードされている。

最初の物語「Mi héroe, mi amigo」(訳:マイヒーロー、マイフレンド)は、メキシコに住むジャーナリストがいかにして子ども時代の憧れの人物に会うことができたのかについて。15分弱のこのストーリーは、英語のナレーションを交え、比較的簡単なスペイン語で語られている。

一部のスペイン語が聞き取れない場合でも、英語で物語の大筋が説明されているため、ストーリー全体の意味が掴みやすく、聞き手にとっても学習欲を削がれにくい。

同サービスは「Medium」というコンテンツ配信プラットフォーム上で無料で聞くことができるほか、 iTunes・ SoundCloud・ Google Play Music・Spotifyなどでも配信されている。

「Medium」は、Twitter創業者のEvan Clark Williams(エヴァン・クラーク・ウィリアムズ)が立ち上げた

今後、このポッドキャストがスペイン語・英語以外の言語に対応するかどうかは未定。通勤や家事の時間など、日常のルーティーンと並行して聞き流せる手軽さに期待だ。