業務効率化や生産性の向上といった観点から、注目を集めているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。その使いやすさや他のソフトウェアと連携ができるといった点から、日本で導入する企業も増え、今ではアメリカ、イギリスに次ぐ第三の市場規模になっている。

そんな多くの日本人ユーザーから親しまれている「Slack」だが、これまで英語やスペイン語などの外国語対応のみで、日本語対応されていなかった。

先日、Slack Technologiesは「Slack」の日本語版をリリース。UIの日本語化に加え、日本語でのサポート体制を設けるなど、より日本向けにローカライズした設計となっている。

Slackが日本語対応


2017年11月17日、米国・サンフランシスコに拠点を置くSlack Technologiesはビジネスコミュニケーションツール「Slack」の日本語版をリリースした。市場規模の大きい日本でのさらなる拡大を目指すべく、今回のリリースに至った。

今回の日本語版では、

  • ユーザーインターフェースの日本語化
  • 送信キーの追加
  • マニュアルの日本語化
  • 日本語によるカスタマーサポート
  • 日本円建ての請求書発行対応

のように、日本の企業やユーザーがビジネスツールとしてより扱いやすいような仕様に変更されている。

日本語化に合わせて仕様変更されたSlack

Slackの日本語版では、具体的にどのような変更がなされているのだろうか。

UI(ユーザーインターフェース)が全て日本語化


一番大きく変更された点は、UIがすべて日本語化されたことだろう。表記が日本語になることに加えて、設定項目内にある説明文やヘルプなどもすべて日本語表示になる。

メッセージ送信が「送信キー」or「Ctrl+エンターキー」に

英語版では、エンターキーを押すことでメッセージが送信されるような仕様であった。しかしながら、日本語版ではメッセージの送信は「送信キー」もしくは「Ctrl+エンターキー」でメッセージが送信されるような仕様に変更された。

これは、文字の変換時にエンターキーを連続して押してしまうことで生じる誤送信を防ぐことを配慮して設計された。加えて、エンターキーを押すと改行するようになっており、まさに日本人の期待に応えた仕様となっている。

もちろん、日本語版でもエンターキーでメッセージが送信できる、従来のインターフェースを選択することも可能だ。

日本語によるカスタマーサポート

今回の日本語版リリースにあわせて、日本語での問い合わせに関しても対応できるよう国内カスタマーサポートが設置された。

Slackの日本語版への変更方法

設定を日本語に変えるには、Slack画面上の自分のユーザー名をクリックし、項目の中から「Preferences」を選択する。

「Language&Region」を選択し、「Language」のタブを「English」から「日本語」に切り替えることで、UIが日本語に切り替わるようになっている。

外国語のみのサポートということで、Slackの導入に踏みとどまった会社もあるのではないだろうか。Slack Technologiesは日本語対応し、このような課題点を解決することで、今まで導入にいたらなかった企業への導入を狙っていく。