NPO法人を始めとした非営利団体と支援者をつなげるプラットフォームサービス「Syncable」を開発する株式会社STYZは、2017年9月29日よりビットコイン決済APIを導入した。これにより、NPOは「Syncable」上でビットコインでの寄付を受付られるようになった

「Syncable」は、非営利団体向けに特化したwebサービス。同プラットフォームでは、非営利団体に寄付決済を始めとした各種機能を提供し、サポーターとのマッチングの場を提供。現在のβ版では約60団体が活用している。

今回、追加されたビットコイン寄付の仕組みでは、時価で日本円に変換された現金をSyncableから各団体に届ける。決済時に利用するQRコードは、寄付者が事前に入力した情報を元に発行するため、これまでは難しかったビットコイン寄付者の特定を可能とした。

STYZは、ビットコイン決済により、クレジットカードでは難しかった高額決済や、ビットコインで得た利益を社会のために循環させることを可能とすることを目指しており、日本の寄付文化の発展に寄与できるのではないかと考えているという。

ビットコイン決済は、手数料もわずか1%。これまでと比べて1円でも多くの寄付が寄付先に渡る。今後は、手数料の安いビットコイン決済の特性を活かして、国内の非営利団体が海外からの寄付受付を可能とすることも視野に入れて開発を進めていく方針だ。