全10言語展開の訪日旅行者向けWebマガジン「MATCHA」を運営する株式会社MATCHAと、キャンプ・登山・アパレルを中心としたアウトドアブランドの株式会社スノーピークが、資本提携契約を締結することに合意した。

今回の提携は、日本各地にある地域資源の海外への発信および訪日旅行者の誘客強化を目的としたものだ。同時に、エンジェル投資家としてレオス・キャピタルワークス代表の藤野英人氏、株式会社TEAMBOX 代表取締役の中竹竜二氏、志立正嗣氏を引受先とする第三者割当増資を実施している。

MATCHAは、今年の7月にリゾート施設や温泉旅館など国内外37施設を運営する星野リゾートとも資本業務提携を結んでいる。数字を伸ばしてきた「MATCHA」をさらに成長させるための準備が進んでいる。

星野リゾートとMATCHAが資本業務提携を締結、インバウンド戦略を強化

今回の提携により、スノーピークは自社が運営する全国4か所のキャンプ場や店舗、地方創生コンサルティング事業で関与している地域の情報を訪日情報メディアであるMATCHAを通して海外へ積極的に情報発信することが可能となる。

スノーピークは、地方創生に関するコンサルティング業務を行う子会社、株式会社スノーピーク地方創生コンサルティングを、2017年2月1日に設立。行政と連携し、地方創生に関与する動きを見せている。

スノーピークが豊田市とまちづくりの包括連携協定を締結

MATCHAは訪日客に対してさらに魅力的なコンテンツを増やすと同時に、スノーピーク各施設と連携し、グランピングという新たな訪日体験の創出や、新規取り組みや周辺地域自治体との連携強化を進めていく。

青木氏「スノーピークに加えて、強力な株主が今回応援団的に入ってくださいました。この先、より事業の弾みになる機会だと思ってます」

MATCHA代表の青木氏は、新規事業への投資も検討していることを明かしてくれた。同社はこの先、大きく変化していきそうだ。