オーガニック農作物のマーケットプレイス「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンが、2019年7月25日より畜産物・水産物の取り扱いを開始した。「食べチョク」は生鮮三品を全て取り扱うことにより、こだわり生産者と食に関心の高い消費者や飲食店とをマッチングする、食の総合マーケットプレイスを目指すという。

オーガニック野菜を生産する農家と生産者を結ぶマーケットプレイスは、2017年8月に正式にリリースされた。基準を満たす生産者であれば誰でも無料で出品者登録ができる。ユーザーがサイト上から購入すると、収穫後すぐに生産者より食材が直送される。

「食べチョク」の特徴は、生産者と消費者が直接つながることを重視する点にある。「食べチョク」が取り扱うのは、全体の約0.5%程度と言われる日本のオーガニック農家の食材だが、食べチョクには現在400軒以上のオーガニック農家が登録しているという。直接取引を可能にすることで、市場では取引が成立しにくい作物の販売を可能にしている、

今回、肉と魚の取り扱いをスタートすることで、「食べチョク」のサービス内にて、牛肉や豚肉などの畜産物のマーケットプレイス「肉チョク」、マグロやウニ、海鮮などの水産物のマーケットプレイス「魚チョク」を展開する。農作物と同様に、畜産物・水産物にも基準を設ける。それぞれの基準となるのは以下のとおりだ。

肉チョク

  • 家畜が自然の営みを自由に行うことができる畜舎環境を提供し、飼育管理を適切に行なっていること
  • 成長促進剤や抗生物質を極力使用していないこと
  • 飼料に化学的なものを極力使用せず、配合内容を事前に提示できること

魚チョク

  • 持続可能で環境に配慮した漁業を行なっていること
  • 水揚げ後の薬剤処理を極力行なっていないこと
  • 養殖の場合は飼料に化学的なものを極力使用せず、配合内容を事前に提示できること

これまでと変わらず、「食べチョク」は厳選された生産者が登録できるこだわり食材の総合マーケットプレイスを目指すという。従来の市場では成立しにくい、こだわり食材の取引が可能なマーケットプレイスの盛り上がりに期待したい。