2018年2月から日本での本格展開を予定している、タスク管理ツール「Trello(トレロ)」。

SlackやGoogleカレンダーとの共有といった、他ソフトと連携ができる点や直感的にわかりやすい点などが魅力的なツールである。そんなTrelloだが、Chromeの拡張機能を利用することで、ガントチャートを作ることができる。

本稿では、Trelloでのガントチャートの作り方からその使い方までを紹介する。

Trelloでガントチャートを作るメリット

ガントチャートとは、プロジェクトを管理する方法の一つだ。スケジュールや作業担当者を視覚的に理解することができる表のことを差す。Trelloのタスクを、ガントチャートに落とし込むことで、以下のようなメリットを享受できる。

  • 時間軸でのタスク管理ができる

Trelloは、タスクの締め切りは設定できるものの、進捗状況によってカードを動かす形式であるため、時間軸でタスクを管理することは困難である。しかしながら、ガントチャートと連携することで、従来の機能に加え、時間軸でも管理することができる。

  • Trelloの内容が随時更新される

連携した後は、Trelloの内容が自動的にガントチャートにも反映される。担当者やスケジュール等をTrelloのカードに追加すれば、自動的にガントチャート上で振り分けられる。

Trelloでガントチャートを作る方法

Trelloでガントチャートを作成するには、ブラウザをGoogole Chromeに変える必要がある。

ブラウザをChromeに変更したら、「Elegantt for Trello」をChromeに追加する。「Elegantt for Trello」とは、Trelloのタスクをガントチャートに落とし込めるプラグインである。

「Elegantt for Trello」は公式サイトか、Chrome ウェブストアからインストールできる。

インストール後、Trelloにログインすると、ボード上部に「Elegantt」という項目が表示されるので、クリックする。

切り替わった画面上に表示されている「Login with Trello」というボタンをクリックすると、Trelloのタスクがガントチャートに表示されるようになる。

Trelloガントチャートを使いこなす

ガントチャートを使いこなすために、いくつか知っておくと良いことがある。

  • ラベル

Eleganttは、ラベルごとにタスクを振り分けられる仕様となっている。そのため、ラベルを設定することで誰がどのタスクを担当しているかが一目見てわかるようになる。

ラベルは、ボード右上にある「ボードメニューを表示」>「もっと見る」>「ラベル」から編集することが可能だ。

  • 進捗率

ガントチャートでは、進捗状況を確認することができる。

進捗率は、タスクリストの数によって自動的に決まる。例えば、3つタスクリストがあれば、0%、50%、100%というように振り分けられる。また、タスクを移動することで進捗率は自動的に更新されるため、いちいち手動で更新する必要がない。

  • 表示単位

ガントチャートに表示される単位は、「週単位」「月単位」に切り替えることができる。

表示を切り替えるには、ガントチャート右上のカレンダーアイコンをクリックする。サイドメニューが表示されるので、そこで任意の表示単位に設定することが可能だ。

手軽で簡単にタスクを管理できつつ、時間軸でも管理できる「Trello」は、働き方が多様化している現代人を手助けするツールとなっていくだろう。