過去に「タスク管理ツール「Trello」でガントチャートを使いこなすために知っておきたい3つのポイント」で紹介した「Trello」だが、コミュニケーションツールとして有名な「Slack」と連携できることを、読者の方々はご存知だろうか。
SlackとTrelloを連携すると、Slack上でタスク管理を行えるようになる。タスクを追加するたびにTrelloを開く必要がなくなるため、とても便利な機能だ。本稿では、SlackとTrelloの連携方法から、実際のタスク管理の方法までを紹介する。
SlackとTrelloを連携させるメリット
SlackとTrelloは、無料で連携できる。これら2つのツールを連携することで、どのようなメリットが得られるのだろうか。
新しいタスクの追加時にSlackへ通知
SlackとTrelloを連携すると、Trello上で新しくタスクを追加した際にSlackへ通知が飛ぶように設定できる。
まず、連携したTrelloのボード上に新しいタスクを追加する。
追加すると、Slack上に新しく追加されたタスクが通知される。
なお、通知は新しいタスクを追加した時のみでなく、期限やコメント、担当者を追加したときや、タスクを更新した際にも通知できるようにカスタマイズが可能だ。新しいタスクを「誰」が「いつまで」に行う予定になったのかがSlack上で共有されるため、タスクの進捗管理がしやすくなるだろう。
Slack上からもカードを作れる
これまでTrelloにタスクを追加・更新するためには、Trello上で作業する必要があった。
しかし、連携することでSlack上でTrelloへのタスク追加を行えるようになる。Slack上で新しくタスクを振られた際に、わざわざTrelloを開き、タスクを追加する必要がなくなるのだ。
SlackとTrelloの連携方法
それでは、SlackとTrelloの連携方法について紹介する。連携するにあたって、
- Trello側での設定
- Slack側での設定
が必要となる。設定に関しては、特別な知識を必要としないため、簡単に連携できる。
①Trello側での設定
まず、Trello側での設定だ。
連携したいチームのボードを開き、設定をクリックする。次に、「Slackチームとのリンク」という項目の右側にある「Add to Slack」をクリックする。
連携するにあたって、「Slackのチャンネルへのアクセス権限」や「コマンドの追加許可」など、いくつか確認事項が表示される。
それらを確認し、問題がなければ「Authorize(権限を与える)」をクリックする。
連携が完了すると、連携したチームのSlackにTrelloアカウントからメッセージが送られてくる。以上で、Trello側での設定は完了だ。
②Slack側での設定
続いて、Slack側での設定方法を紹介する。
まず、検索エンジンで「https://チームID.slack.com/apps」で検索をかける。すると、SlackのApp Directoryが表示される。
App Directory内で「Trello Alerts」を検索し、「Install」を押す。
Trello Alertsに関する説明項目が表示されるので、問題がなければ「Authenticate your Trello account(Trelloアカウントを認証する)」をクリックする。
Trello側の画面に遷移し、連携に関する許可画面が表示されるので「Allow(許可)」をクリックする。
続いて、設定画面から「Post to Channel」の右側にある入力スペースに、通知をしたいチャンネル名を入力し、「Add Trello Integration」でチャンネルとの連携を許可する。
すると、「Card Created」や「Card Moved」といった、Trello上でどういった作業を行った時にSlack側に通知するかを選択する画面が表示されるので、通知したい項目にチェックマークをつける。チェックマークをつけ終えたら、「Save Integration」をクリックする。
続いて、連携したいSlackのチャンネル上で、「/trello link ○○(TrelloボードのURL)」を送信する。
以上で、SlackとTrelloでの連携は完了だ。
SlackからTrelloのカードを追加する方法
それでは、SlackからTrelloのカードを追加する方法を紹介する。
SlackからTrelloへのタスク追加は、簡単だ。Trelloと連携しているSlackのチャンネルの入力コマンドに「/trello add 〇〇(タスク名)」を入力し、送信するだけだ。
すると、自動的にTrelloにタスクが追加される。
なお、タスクを追加した後もSlack上では
- Join(タスク担当者として自分を追加)
- Subscribe(フォローする)
- move(タスクを移動させる)
- Due Date(期限の設定)
- Labels(ラベルの設定)
- Attach Conversation(TrelloとSlackのメッセージを紐づける)
といった項目の入力もできる。
TrelloとSlackを連携することで、チーム内でのタスク管理が簡単になり、業務の効率化につながるだろう。これら2つのツールを利用しているチームには、ぜひとも連携をおすすめしたい。