新人の頃(そして今でも)、プレゼンテーション資料の作成に四苦八苦した経験を持つ人は多いだろう。内容自体のブラッシュアップより、デザインに頭を悩ませ、時間を取られることもしばしばだ。同じように資料作成に苦手意識を感じているビジネスパーソンも多いかもしれない。
けれど「デザインセンスがない」とあきらめる必要はない。「デザインをもっと身近に」をコンセプトに掲げる無料グラフィックツール『Canva』では、誰でも簡単に洗練されたデザインのスライドを制作できる。
ビジネスでも使えるCanva。統一感のあるプレゼンテーション作成
前回の記事では基本的な使い方を紹介した。今回の記事ではビジネスシーンにおけるCanvaの活用方法について紹介したい。
Canvaにはプレゼンテーションやチラシ、店舗のメニューなど、制作物の種類・サイズに適したテンプレートが用意されている。その一つが「プレゼンテーション」だ。下図のように多様なデザインが用意されている。
「Canva」でプレゼンをつくろう
テンプレートをクリックすると、画面中央の編集画面にスライドが表示される。スライド内のテキストや写真、アイコンなどはすべて自由に編集できる。
ページを追加する場合は、画面下部の「新しいページを追加(+ add a new image)」を選択し、次ページに使用したいテンプレートを選択する。前後のページと順番を入れ替えることも可能だ。
グラフの編集もスムーズに
とくに注目したいのはグラフの機能だ。エクセルやスプレッドシートで作成した表を用いて、直感的に美しいグラフを作成できる。
グラフを追加するには、左タブの「素材」から「グラフ」を選択する。棒グラフや折れ線グラフ、パイチャートから使用したいグラフを選ぶことができる。
グラフの内容を編集するには、グラフをクリック。画面左側に出てくる表の数字を変更すると、リアルタイムに右側のグラフに反映されていく。
また、左下のウィンドウにエクセルやGoogleスプレッドシートをコピー&ペーストすると、瞬時にグラフが表示される。データを扱うビジネスパーソンにとっては便利な機能だろう。
ここまで紹介したベーシックなものだけでなく、ベン図やSWOT分析図、カスタマージャーニーマップなど、多様なビジネスシーンを想定したスライドやグラフが用意されている。
ただ情報が並んでいるだけでなく、相手にわかりやすく情報を伝える資料が増えれば、デザイナーのいない職場にもデザインに対する意識が芽生えていくだろう。
何より、誰でも簡単に使える「Canva」は、デザインに対する苦手意識やとっかかりづらさを払拭してくれる。ぜひデザインの楽しさを体感してみてはいかがだろうか。