グラフィックデザインツールの王道といえば、Adobe Illustrator。

しかし月額料金のかかるAdobeツールは、SNSのアイキャッチ画像などちょっとした(けれど重要な)制作物を作りたい人にとってはハードルが高いだろう。

そこで今回は、無料で簡単に、自由度の高いデザインを作成できる無料グラフィックデザインツール「Canva」の使い方について紹介したい。

無料グラフィックデザインツール「Canva」

Canvaではアイキャッチ画像やSNS用画像、プレゼン資料、チラシ・ポスターなど、幅広い制作物をデザインすることができる。オーストラリア発のプロダクトながら、日本語フォントに対応している。明朝体やゴシック系のフォントのみならず、手書き風のフォントなど、さまざまな日本語フォントを利用できるのも嬉しい。

Canvaはデスクトップアプリだけでなく、iPhoneやAndroid、iPad用のアプリも用意されている。(ただしAndroidは2018年4月現在、日本語フォント非対応)

本記事ではデスクトップアプリの具体的な使い方を解説する。

 「デザインを作成」からテンプレートを選ぶ

登録・ログインをすると、以下のような画面が表示される。「プレゼンテーション」や「フォトコラージュ」
「ポスター」など多様なテンプレートが用意されている。「もっと見る」を選択すると、より多くのテンプレートが出てくる。

たとえば「フォトコラージュ」を選択すると以下のように多様なフォトコラージュ用のテンプレートが表示される。コラージュアプリでは、無料で提供されるテンプレート数が少ないこともあるが、Canvaでは実に多くの無料テンプレートが提供されている。

「プレゼンテーション」では表紙や目次など、プレゼンテーションの一連の流れに必要なスライドがテンプレートとして用意されている。

各テンプレートでは画像サイズが決まっているため、別のサイズを指定したい場合は、右上の「画像サイズを指定」で縦横のpxを指定しよう。

テンプレートに写真を挿入する

テンプレートが選べたら、具体的に編集をしていこう。基本的な操作方法は、SNS投稿画像でもプレゼンテーションでも変わらないため、今回は先ほど紹介した「フォトコラージュ」のテンプレートを使って解説していく。

「レイアウト」タブでデザインを選択する。選択した後は挿入したい写真をドラッグ&ドロップで追加する。写真は左のツールバーにある「検索」から画像素材を探す、あるいは「アップロード」タブからアップロードできる。

素材を挿入する

Canvaではフレームや図形、イラストなども挿入できる。「素材」タブでは図形やイラストなどが用意されている。

こちらも写真同様、ドラッグ&ドロップで追加する。先ほどの「検索」タブからもイラスト素材を検索できる。

Canva上の素材は自由に色を選択可能だ。素材を選択した状態で、左上のカラーパレットを選択すると、色を変更できる。

また元のテンプレートでは「写真」が挿入されていた場所に、鳥のイラストを配置することも可能だ。テンプレートとはいえ、かなり自由度の高い編集ができる。

テキストを編集する

テキストはサイドバーから「テキスト」タブを選択し、挿入する。テキストテンプレートを選択した後、上部のツールバーから書式の設定を行う。文字間隔や行の高さなど細かい調整も可能だ。

フレームを活用する

Canvaではフレームを使って画像を好きな形に切り取ることができる。

まずは一旦左上にあった画像を削除し、「素材」タブから「フレーム」を選択する。そして好きなフレームを選び、任意の位置に配置する。

これまでの操作と同じようにドラッグドロップで写真をフレーム上に移動。すると写真がフレームの形に切り取られる。

Canvaで作成したデザインを共有・保存する

作成したデザインの共有・保存は、右上のツールバーから行う。ダウンロードの形式はPDF、PNG、JPEGから選択可能。またデザインをSNSで共有、あるいは特定のメールアドレス宛に送付することもできる。メールアドレス宛の共有では、無料で10人まで編集権限を与えることもできる。

Canvaは個人のSNSからビジネスまで、デザインを身近にするツール

本記事では、Canvaの基本的な使い方を紹介した。個人での使用からビジネスシーンまで、幅広く使えるグラフィックデザインツールと言えるだろう。そして今回紹介した使い方は、すべて無料で行える。

Canvaのウェブサイトでは、グラフの作成の仕方写真補正の方法など、詳細な使い方や応用の仕方を学ぶこともできる。

すでに世界1000万人以上のユーザーを持つCanva。今後の展開やアップデートにも注目したい。